福岡の行政書士加藤清正です。当事務所は相続・暮らしの問題や、債権債務など、相談に親身に丁寧に対応します。

行政書士:加藤清正事務所

加藤清正物語

第4章
これって誰の仕事?


 事業に失敗し、昭和から平成にかけて、不動産屋のかたわら、夜逃げ屋をやっていました。といっても自分が経営していたわけではありません。ちゃんと社長兼先生がいたのですが、平成3年になって、世間ではバブルが崩壊し、不動産業が一気に破綻しました。私が勤めていた会社もご同様で、30名ほどいた社員のほとんどを解雇し、私も退職することになり、当時お世話になっていた佐賀銀行の支店長に勧められ、行政書士を受験、たまたま合格したのです。支店長から合格祝でご馳走になったカキのニンニク風味フライの味は、今も忘れません。
 しかし試験には合格したものの、実務は全くできません。ただ、不動産と夜逃げのことはわかりますし、自分が倒産を経験していますから、破産、倒産、といった知識だけはあります。そうすると、よくしたもので、金のない人、仕事に失敗した人、行き詰まった経営者などの相談ばかり受けることになりました。バブル崩壊後の不良債権処理にも随分携わりました。
 しかし、債務問題の究極の解決は、やはり「自己破産手続」です。結局私も、この自己破産手続に関与する機会が増えることとなります。開業から今日迄、一体何件の手続を行ったでしょうか。数えたことはありませんが、4,500件には達すると思いますが、やがて、平成10年から11年にかけて、弁護士会から警告を受け、やがて行政書士は自己破産申立書類作成への関与を禁じられます。現在では数十名、数百名の職員を抱えた司法書士や弁護士の事務所のコマーシャルが目に付き、過払金返還問題での脱税などが話題になる一方、債務者不在のおざなり手続や流れ作業の型押し申立、といった話も聞きますが、私が裁判所に通いはじめた平成7,8年頃には、担当書記官が皆さんとても親切で、T書記官、A書記官など、不慣れな私の手取り足取り、申立書の書き方、破産という制度の基本について一からご教示いただいたことを覚えています。
 今司法書士に認定制度が生まれ、法テラスが誕生、司法試験にロースクール制度が導入される一方、何でも知ってる「ご隠居さん」とか、やたら口やかましい「お節介おばあさん」のような庶民目線での、何でも相談できる方たちが少なくなってしまったのではないでしょうか。何の資格を持っているか、どんな事務所なのか、といった問題が、果たして真に求められる相談者の要件なのでしょうか。これは難しい問題ですね。


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