福岡の行政書士加藤清正です。当事務所は相続・暮らしの問題や、債権債務など、相談に親身に丁寧に対応します。

行政書士:加藤清正事務所

加藤清正物語

第3章
借金で首が回らないこと


 私が現役で会社を経営していた頃は、まだ銀行は土曜日も営業していました。
 最初は現金取引で商売をしていましたが、やがて手形や小切手という便利なものが世の中に存在することを知り、銀行と当座取引をはじめたのですが、事業が思うようにいかなくなると、銀行に金がなくても小切手や手形を振り出すようになりました。
 もともと運転資金という名目で銀行融資を受けており、その返済と手形、小切手の決済で必要なお金が足りなくなります。給料の支払いや仕入資金にも不足するようになると、経営者は、もう居ても立っても居られなくなります。銀行が閉まる午後3時前後に、毎日のように当座預金が資金不足だ、との連絡が銀行から入ります。最初からわかっているのだから、資金繰りを明確にたてればいいのでしょうが、悲しいながら、そんな余裕もありませんでした。
 そのようななかで銀行の土曜休業が決まりました。それまでは日曜日だけが私の安息日だったのですが、これで、安息日が一週間に二日となりました。
 やがて私の会社も更に経営が行き詰まり、たまたま知り合った経営コンサルタントの先生に相談することになりました。銀行返済も買掛金も滞り、生活さえもままならない状況で、先生は、まず銀行に会社の窮状を率直に告げ、緊急融資をうけよう、と私を銀行に連れて行ったのですが、何と、月末の決済当日、わざわざ銀行の外で待機し、3時を5分過ぎてから銀行に入ったのです。私はもう心臓がドキドキ、気が気ではありませんでしたが、先生は、この時間になれば、もう返済資金がなく、今日の入金ができないまでに経営状況が悪化していることは銀行も承知のはず、このタイミングで相談に駆け込むことが大切ですよ、と語ってくれました。先生は支店長に会社の窮状を丁寧に説明、結局緊急融資600万円が即決で決まったことは、今も忘れません。


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