福岡の行政書士加藤清正です。福岡県行政書士会会員。当事務所は相続・暮らしの問題や、債権債務など、相談に親身に丁寧に対応します。

行政書士:加藤清正事務所

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2010年10月

相続放棄 なんでも相談

行政書士加藤清正事務所 福岡

相続放棄について その1

相続手続のなかでも 特に大切な「相続放棄」について
すこしお話ししたいと思います。

相続手続のなかで よくあることですが、不動産をだれか
特定の相続人(例えば長男)がすべて相続するので、あなたは
放棄してください、借金もこちらで手続します・・・などと言われ、
書類にハンコを押して、印鑑証明書をつけて お世話をされる方
に渡したから、財産も借金も、自分には関係ない・・・
というケースがあります。

しかし、いわゆる財産はお互いの話し合いで、どのような分割
方法でもできますが、借金=マイナスの相続財産は相続人の間
でお互いに取り決めをしても、それは何の意味も持たないのです。

このような場合に登場するのが、いわゆる「相続放棄」なのです。
この「相続放棄」は 相続が開始されてから3ヶ月以内に、家庭
裁判所に 私は相続を放棄します、という申し出をしなければな
りません。この手続を「相続放棄の申述」といいます。


では、どうやって、どこの家庭裁判所に 何を出すのか ?
相続が開始されて3ヶ月以内 とは 一体どういう意味か・・・?

このお話しは 少し長くなりますので、何回かに亘って ご説明
します。
私が経験した実際の体験も お話し致しましょう(前にもお話し
したことがありますが・・・)。

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この人を忘れない

行政書士加藤清正事務所 福岡

今日は難しいこと(相続放棄)を書きましたので、
少し 心の整理の意味で、こんな話をいたします。

昭和21年、シンガポールで戦犯として刑死された
木村久夫という方がおられます。
京都帝国大学 学徒として戦場に立ち、敗戦後
上官が起こした捕虜虐待の罪で処刑されました。

その木村さんが死に臨んで残された辞世の句が
あります。

* 音もなく 我より去りし ものなれど 
      書きて偲ぶびぬ 明日という字を
* おののきも 悲しみもなし 絞首台
      母の笑顔を 抱きて ゆかなむ
* 南(みんなみ)の 露と消えゆく命もて
      朝粥すする 心かなしも

私は10年以上昔、NHKのラジオで この木村
さんのことを知りました。ラジオから流れる辞世
の句を聴き、涙がとまらなかったことを覚えてい
ます。

人が人として どう生きるべきか・・・
私は どう生きるべきか・・・
この混迷の時代に 一体何をなすべきか・・・


高知県の猪野沢温泉に木村さんの歌碑があるそうです

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相続放棄  何でも相談

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相続放棄について その2

借金や保証など、いわゆる「負の相続」について・・・

私がお世話させていただいた方の事例ですが、幼い頃
父母が離婚し、母に引き取られて成長した男性のケース
です。
ある日父が死亡した、との連絡が 顔も見たことのない
親戚と称する方から連絡が入り、ついては自宅不動産
と多少の債務が残されており、これを再婚した後に生ま
れた弟(会ったこともない)に継がせたいから相続を放棄
して欲しい、とのことだったそうです。
借金についても あなたの放棄手続はこっちでやるから、
と言われ、求めに応じて書類に署名捺印し、印鑑証明書
をつけて送り返したそうですが、その後2,3年して、父が
住んでいた関東方面の県の信用保証協会から、相続人
であるあなたに父親の債務の返済を求める、という手紙
が届き、驚いて私の事務所に 相談にみえました。

私は 相続手続を行った親戚宛てに、内容証明書で遺産
分割協議取り消しを通知し、その上で、保証協会からの
通知が届いた日を相続開始の日として 家庭裁判所に
相続放棄の申述をいたしました。

その結果、相続放棄は認められ、相談者の悩みは解決
いたしましたが、やはり相続手続については、慎重な上
にも慎重に進めたいものですね。

では又。

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