福岡の行政書士加藤清正です。福岡県行政書士会会員。当事務所は相続・暮らしの問題や、債権債務など、相談に親身に丁寧に対応します。

行政書士:加藤清正事務所

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2009年06月

敗軍の将 兵を語らず

「敗軍の将 兵を語らず」という言葉があります。
戦に負けた将軍は、人に問われても、軍事や用兵について
自説を語らない、という言葉で、敗軍の将たる者のあるべき姿
を示している言葉として よく知られています。
しかし、事実は そうではありません。
中国で群雄が割拠していた昔、捕えらえた敗軍の将に勝者の将軍
が 用兵の妙、勝利の要諦について尋ねた際のこと、彼は「敗軍の将」
である、として、頑として語ろうとしなかったところ、勝者の将軍は、座を
低くして教えを請い、ついに語った敗者の言葉をもちいて、勝者の将軍
はさらなる大勝利を得ることができた、という話です。

つまりは、「敗軍の将」は兵を語るべきでない、という意味ではなく、「た
とえ相手が敗軍の将であっても、敢えて真理を求めるべきである、との
深い言葉だと思います。
依然博多の丸善で立ち読みしたことわざ辞典に そう書いてありました。
どこの出版か、すっかり忘れてしまい、その後、どこの本屋を探しても
そのことわざ辞典は 見つかりませんでした。
どの本にも、単に「戦に負けた将軍は、人に問われても、軍事や用兵に
ついて自説を語らない、という言葉」としか書いてないので、淋しく思っ
てました。

ところが、先日神田の古本屋を物色していたら、旺文社のことわざ辞典
に、私がかつて読んだとおりの解説が出ていましたので、感激の涙を
ぬぐおうともせず、なけなしのカネをはたいて 購入しました。
因みに 2500円でした。
何と、厚さが10センチちかくもあり、重たいのです。
神田から銀座経由で新橋まで(歩いて)
たどり着いたときには 腕の感覚がなくなっていました。
知的好奇心を満足させるために必要なのは、お金と体力ですね。
色男、カネとチカラは なかりけり・・・
私はつらいところです。
因みに、
大男 総身にチエは まわりかね・・・
なんていうのもあります。
私は90キロを超えてしまいました。スミマセン。

呉服町のご隠居


リスケジュールー中小零細企業の経営(1)

最近特に中小、零細企業の経営者の方々から、よくご相談を受けます。
今日も地場の建設会社の社長が相談にお見えになりました。
公共工事の減少、元請けの倒産や支払条件の悪化により資金繰り
がまわらなくなっているのです。
人件費や下請労賃、材料代などは なかなかカットできませんから
どうしても銀行返済が遅れがちになります。
そうすると銀行の担当者から、保証協会に事故発生の報告をしますよ、
と脅されます。結局利息の高いノンバンクから借りてきて、銀行や
その他の支払いをすませるようなことになってしまいます。
そうなると、有名な日栄(現 ロプロ)や、商工ファンド(現 SFCG)などに
頼らざるを得ないのですが、しかしノンバンクも、いまや人に金を貸すどころ
ではありません。
運転資金も足りない、手形は回ってくる、銀行は金を貸さない・・・
どうしたらよいか わからなくなってしまった・・・

そのような場合、私は、まず経営計画を見直すことは勿論ですが、その
上で借入金の返済見直しーいわゆるリスケジュールを断行することを
おすすめしています。
借金ーそれは、究極的には 借りた者が勝ちだ・・・そう思って、勇気を
もって銀行やクレジット会社と交渉しましょう。

もっと詳しいお話しは、また次の機会に・・・

相続放棄 間に合って良かったですね

Aさんへのお返事メール

お返事いただき ありがとうござました。
いろいろ大変だったようで、ご苦労様でした。

いずれにしても、相続放棄手続が間に合って よかったですね。
相続が発生しているのに預金を下ろしたりするのは
良くないですね。
どなたかが亡くなったことを伏せたまま、通帳や印鑑を持った
第三者(勿論銀行では顔パスで通るくらい認識されている
方でしょう)が被相続人の預金を引き出す、等と言うことは
結構多い話です。
私自身、父が亡くなったとき、身内が預金をすべて引き下
ろしていました。私は専門職ですから、当然その相手方を
訴えましたが、訴訟は2年間かかり、結局三方一両損みた
いな 曖昧な和解で落ち着いてしまい、その後その身内とは
全く縁が切れてしまいました。
その昔、母方の実家の相続手続の際、亡くなった母が残し
てくれていた不動産があったらしいのですが、是非に、と
頼まれ、簡単に実印を押してしまったことがあります。
当時私は那珂川町の恵子というところに、比較的広い土
地と自宅があったので、何の執着もなく、相続放棄をして
しまいました。
今考えたら、折角私のために母が残してくれたであろう不
動産を、騙されるように簡単に放棄したことは悔やまれます。

相続手続というものは、いつも 何かしら思いの残るものです。
だから、3年も 5年も争うような話も多いわけですね。

いずれにしても、結果的に、一番良い形で終わった・・・そう
考えましょう。

私の大好きな言葉を 最後に 書いてみます。

「どんなことでも 『よかった』と思うことにしています。
そうすると
ほんとうに『よかった』という
結果になるから不思議です(ひろはま かずとし)}

・・・この言葉は 私のデスクの真ん前に、いつもおいています。

2009/6/6
加藤清正

敗軍の将兵を語らず  その2

敗軍の将は兵を語らず その2

この前書いたお話しの続編
「敗軍の将」とは中国、戦国時代、漢に破れた趙の軍略家であった広武君。広武君に兵を問うたのは、漢の武将韓信です。韓信は敗軍の将である広武君の縄を解き、敗軍の将は兵を語らず、とする広武君を軍師として敬い、広武君は韓信の熱意に動かされ、ついに策略を語ります。韓信は、この軍略を用いて燕と斉を滅ぼしました。リーダーたる者、いかにして「敗軍の将」に兵を語らせるか、これがこの言葉の真意です。もっとも、普通の「敗軍の将」は、「言い訳」や「弁解」しか語らないでしょうから、一番大切なのは、リーダーの「人を見る目」なのでしょうね。私が神田で見つけたのは、旺文社の「成語林」です。このブログの出典も、当然「成語林」(1992年版、882ページ)です。韓信といえば、「韓信の股くぐり」という言葉があり「背水の陣」は、彼が広武君を破った戦での言葉です。さすが、中国の歴史は奧が深いですね。

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敗軍の将兵を語らず・・・その後

敗軍の将は兵を語らず その3

もうひとつ、いきます。
「甘水先ず竭く(かんすいまずつく)」
良い水の出る井戸はみんなが汲むので、すぐに枯れてしまう、という意味で、才能のある者は皆から重宝がられ使い減らされて、早く衰える、ということです(「成語林」1992年版、253ページから引用)。
つくずく、凡人として生まれてきたこの私の身の幸せをかみしめています。やっぱり中国は奧が深い・・・。
決まりました。今夜の食事は中華料理です。それも、博多は六本松の「ニイハオ朋友」。これに限ります。♪「ニイハオ朋友」のお話しは、又次の機会に・・・

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リスケジュール  その2

行政書士加藤清正事務所(福岡)

リスケジュール(その2)

この前企業再生の決め手、リスケジュールのお話をしました。
もう少し具体的に言いますと、企業が債務超過になったとき、まず考えるべきは借入返済の繰り延べーいわゆるリスケジュールです。
私が通常企業や銀行に提案するのは、1年間は利払のみ、2年目から10年目までの9年間で元利金を分割弁済する、というパターンです。10年間で返済、というのが民事再生による再生計画を立案するときの基本ですので、ついつい習慣的に、そのように考えてしまいます。更に言うならば、リスケジュールを軸にした建て直しを考え、猶予期間を1年間みて、その間でどこまで再生できるか、が勝負だと、私は考えているのです。1年目で全く成果がでないような経営状況ならば、破産を検討せざるを得ないかもしれないし、あるいは債務超過が足枷になって再建が困難ならば、民事再生を検討せざるを得ない・・・そう考えて、私はお手伝いしています。
ただし、流動比率、当座比率(いずれも企業の支払能力の目安)が相当程度既に悪化し、経常収支が赤字になっているような場合は、「リスケ」どころではない話です。
1年間の猶予期間中に民事再生の申立費用程度はプールできるような経営努力、体力がなければ再建は厳しいのかも・・・そう思っています。

そのようなお話しは、いずれ又・・・

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ネコの話で・・・恐縮です

行政書士加藤清正事務所(福岡)

今朝5時頃、我が家の飼い猫(オス 氏名加藤チッチ 通称アカ)が散歩に行く、
というので玄関から表に出してやりました。

このネコはご近所に大変顔が広く、毎朝ひととおり挨拶にまわることを日課にし
ております。
で、5時30分頃、いきなり表でどこかのネコがケンカしている大声が聞こえてき
ました。あわてて外に出てみますと、白ブチのオス猫(年齢 氏名不詳 通称テ
ンチャン)が、我が家のチッチをいたぶっているではありませんか。

私としては、テンチャンを厳しく説得し、平和の大切さを教えたのですが、問題
は、テンチャンという奴は、飼い主から捨てられ、とりあえず住み着いていた愛
猫家のご夫婦も最近引っ越してしまい、以後は私の家で三食昼寝付きの余生
を送っているネコなのです。

人間ならば、面倒を見てくれている家の子供や家族を朝っぱらから殴ったり蹴
ったりはしないものです(普通は)。テンチャンは、その後何事もなかったように、
朝ご飯を食べてました。
私は、動物たちの この天衣無縫さが 大好きです。

日頃 様々なしがらみの中で、気を遣い、お世辞をいいながら、何とか世過ぎ
見過ぎをたてている私からみれば、なんとおおらかな人(?)生なのでしょう。

ネコばんざい、イヌばんざい、彼らに栄光あれ、そして、等しく明日のゴハンに
めぐまれますように。

呉服町のご隠居 独白

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資格者の垣根

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今日聞いた話ですが、認定司法書士さん(簡易裁判所代理権を
認められた、ミニ弁護士ともいえる司法書士のこと)が、法人の
自己破産を受任したけれど、どう処理していいのかわからずに
悩んでいる、ということでした。
同僚の司法書士に相談するけれど、誰も皆 わからない人ばっ
かりで、本当に悩んでいる、とのお話です。企業の民事再生など、
とてもとても不可能なのだそうです。
聞いた話では、平成13年頃までは行政書士さん達の中にも、
自己破産や再生手続きを手がける人がいて、中には数十億の
債務を抱えた企業の破産や民事再生などを、弁護士さん達と
一緒にバリバリ処理できる人もいたそうです。
ところが、その後行政書士さん達は、行政書士会から『業務禁
止命令』がだされ、そのような手続に関与することが禁止される
ようになったそうです。
書類作成能力、或いはスキル、事務処理能力も、今では もう
失われてしまったのだと思います。
かわりに登場した司法書士さんも、企業の破産だ、民事再生だ
と急に言われても、困ってしまうでしょうね。
私のような門外漢からみれば、仕事のできる人達が、皆で協力
しあって仕事をやればいいのに、と、つぃつい思ってしまいます。
でも、なかなか そうはいかないようです。
さむらい(士)業ー資格者ーの垣根、と言うのだそうです。

資格者の世界って、難しいのですね。

呉服町の隠居 独白

筆者プロフィール

個人情報の怖さ

行政書士加藤清正事務所(福岡)


ある方の相談事例です。

そろそろマイホームを手に入れようと思った矢先、手頃な
中古住宅の情報を耳にしたAさん、早速銀行に住宅
ローンを申込みました。
ところが、思いもしないことに、Aさんは銀行から融資を
断れれてしまいました。不動産会社のアドバイスで、他の
銀行にも融資を申し込んだそうですが、どこも皆、Aさんへ
の融資を断りました。

思い当たる理由の全くないAさんは、CIC,CCB、JICと
いった信用情報会社に個人情報の開示を求めたところ、
2社の情報は全く問題はなかったのですが、1社だけ
かつて借り入れていた消費者金融の会社が、Aさんの
債権を貸し倒れ処理を行った、という情報を登録してい
た会社のあることがわかりました。
「貸し倒れ」・・・つまりAさんは、その会社の借り入れ
を返済せず、会社は回収をあきらめました、という情報
です。

こんな情報が登録されては、どこの銀行も Aさんには
融資できません。

これは Aさんには身に覚えのない話で、即座にAさん
は、そのサラ金に抗議を申し入れたところ、即日、訂正
されたそうですが、一旦失われたAさんの信用は、簡単
には復活しないかもしれません。

なぜ、そんな情報が登録されたのか・・・
サラ金の気まぐれか、イジワルなのか、単なる間違い
なのか。ホントのことは誰も教えてくれません。

知らない間に自分の社会的信用が葬り去られてしまう
個人情報の一人歩き・・・本当に怖いですね。

筆者プロフィール

キャロル キッドのこと

昨日、FMを聞いていたら、とてもすてきな曲
が流れました。
もともとジャズもクラシックも縁がない、無教養
な私ですが、ピアノの弾き語りで しっとりと
流れる甘い歌声に、思わず引き込まれてしま
いました。
DJの話で、それはキャロル キッドの歌声だ、
ときいて、早速今日ヤマハに行きましたが、
既に廃盤になっているそうで、残念でした。
たまに、柄にもないことを考えると、ズッコケ
ます。
別に 今更恋にも、芸術にも 目覚めたわけ
でもないのですが・・・・

呉服町のご隠居