福岡の行政書士加藤清正です。福岡県行政書士会会員。当事務所は相続・暮らしの問題や、債権債務など、相談に親身に丁寧に対応します。

行政書士:加藤清正事務所

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2007年03月

相談を受ける ということ

相談を受ける ということ

この仕事をやっていると、一日に何件かの相談を受けます。
どうかすると、一日中いろいろな人のお話を伺っていることも
少なくありません。
私は思うのですが、人の悩み事の相談を受けるということは
大変に重いことです。

でも、あちこち相談に行かれたかたのお話を伺っていると
そうは受け止めていない先生が、意外に多いのではないかと
思ってしまいます。
相談者の複雑な思いや事情を全く考慮せず、簡単に『破産』とか
『再生』とか安直に押しつけたり、詳しい資料や契約書を持参
しているのにちゃんと見てくれなかったり、相談者よりずっと
若い先生が、相談者を見下したようなしゃべりかたをしたり、
年輩の先生だと、相談者を押しつけるような威圧的な話をする・・・
説明しようとしても、ろくに話も聞いてくれなかったり・・・
弁護士でも司法書士でも、バッジを光らせたエライ法律家
なのかもしれませんが、所詮他人様からお金をいただいて喰っている商売
ですから(もちろん私も含めて)、やはり言ってみれば『人気商売』
だし、相談者や依頼者があってナンボのお座敷芸、と言っては言い過ぎ
ですが、相談者は大切な『お客様』だと思います。
尊敬する中坊公平先生がいつもおっしゃっていました。
『弁護士はお寺さんの門前に並んだ土産屋みたいなもの。弁護士報酬は
お坊さんのお布施のようなもの』
中坊先生を好きな方も、嫌いな方もいらっしゃるでしょうが、先生の
この考え方に、私は共鳴します。

私は行政書士です。行政書士が法律家かどうか、最近弁護士会と
行政書士会でもめてるそうですが、そんなことはどうでもいいのです。
私にとって、人様の相談を伺う、という事は、単に問題解決のノウハウを
教える、ということではなく、その人の人生そのものを受け止めることだ、
と思っています。
私に話したことで解決の方法が見つかる、というだけでなく、
『話して良かった』という安心と、『生きる』という事に対する
大きな自信や希望をおみやげに持って帰っていただくこと・・
これが私の使命だと、そう考えています。

そのためには、私自身が健康で、元気で、明るくなくなければいけない
いつも、そう思っています。

相続ものがたり 「印鑑をもらうということ」

相続ものがたり 『印鑑をつくこと』

相続手続の仕事を長年やっていると、相続の究極とは
それは相手から無事に印鑑をついていただくこと、に尽きる
ような気がします。

何年前になるか、印象に残る出来事がありました。

ちょうど島原が噴火で大変だった頃の思い出です。
ご相談者は雲仙岳の麓にお住まいの方だったと思います。
ご親族が東京に住んでいて、しかも東京は山の手、故郷を
離れて数十年、いまや飛ぶ鳥を落とす出世だそうだけれど、
何度頼んでも印鑑をついてくれない、連絡してもナシのツブテ・・
何とかして欲しい、という依頼でした。
相続財産は、田舎とはいえ、時価数千万の不動産と、そこそこの
預貯金だったと思います。

やっと連絡がついて、私と会ってもよい、とのことで、
私は上京しました。山の手の高級住宅を目指して・・・

ところが、尋ねた家は、山の手にあるボロアパートの一室でした。
年の頃70か75才くらい。少し猫背で小柄な老人は、
私を相手に思い出話を始めました。
母一人子一人の雲仙暮らしは悲惨でした。
貧乏だけならまだ我慢できた・・・老人は語ります。
本家の坊ちゃんから学校の行き帰りには竹棒でたたかれ、
夜ごと陋屋の屋根に石を投げられたそうです。
石が屋根瓦を転がる音が、何度も何度も悲しく聞こえました。
時には食べるものさえない貧し暮らしの中、母が亡くなり、
彼は追われるように故郷を捨てました。
以来数十年、一度も郷里には帰ったことはなかったそうです。

いまさら本家の相続がどうなろうと、一銭たりとも
もらおうとも思わないし、協力する気もない・・・
老人は背を丸めてそう語りました。

最終便を予約していた私は、判断を誤ったことを後悔しました。
だって、もう6時を過ぎ、どう考えても、印鑑証明をいただくにも、
役所はもうしまっているはずです。
印鑑を押してもらおうにも、老人の話はあまりにも悲惨でした。

山も手とはいえ、一人暮らしの老人の暮らしは貧しく、数千万円の遺産は
老人の暮らしを考えると、放棄を迫るには重すぎました。

じゃあ、又明日伺います・・と言いかけたそのとき、
老人は、茶箪笥から封筒を出してきたのです。
中には実印と印鑑証明書が1通・・・

そのあと老人は、こう言いました。
「いままで一度も話すことのなかった私の心を
今日は全部しゃべることが出来ました。何十年の思いを
聞いてくれて、こんなうれしいことはありません」
そして、老人の言葉は続きました。
「あなたは、私の印鑑が欲しかったのでしょう ?
ちゃんと最初から用意していたのですよ。今日はありがとう」

私は涙がとまりませんでした。

今も、あの日の老人の温顔を思い出し、涙を浮かべながら
この原稿を書いています。

ご相談はお気軽に どうぞ

先日、相談の事を書きましたが、どんな場合でも、人に相談する、ということは
難しいものです。
まして弁護士や、司法書士や、われわれ行政書士に相談するのは勇気がいること
だと思います。プライベートな問題を、みも知らぬ他人に話すわけですから・・・、
それに、なんと言っても費用の心配がありますね。

それで、加藤事務所に相談する、ということについて、少しご説明いたします。

当加藤事務所の場合は・・・・
実際には、ご相談は基本的に無料でお話を伺っております。
本格的に時間をかけて伺う段階になれば、又別ですが、費用は本来受任する仕事や手続
に付随して発生するものです。ですから、まずは心配しないで、お気軽に声をおかけ下
さい。

又、電話のアドバイスだけで解決できることも、あります。しかし、詳しいお話や、
正確な対処法・・となると、やはり面談でないと、ちゃんとしたアドバイスはむつかし
い、と思いますが、まずは、お気軽にお電話をいただければ・・・
と考えています。

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